and yet / 170915 - title / reverb(rank)

11周年リクエストありがとう(お返し率:9/9)

メサイアに用意されたコンティニューはひとつきり
愛と恋の区別くらいつけてほしかった
処女膜なんていびつな造形に嫌気がさして
ぼくの上で咲う高嶺の花は何色だっただろうか
恥ずかしくない大人という称号

足跡も約束もなにも残さず、私の涙だけさらって
ヒーローに用意された七つの免罪符
Come, camellia, die to live.
違和感を拭えないのは滲む熱のせい
その紅をくちびるにひいたら後戻りはできない
揺りかごを覗く墓守り
ドゥルジが紐解いた未来は
せっかちな椅子とのんきなゲームをいたしましょう
レーテの亡き骸に不必要なものは執着と、
あの子の中身を見てみたい

あべこべな僕らにはジョン・スミスがお似合い
その熱量に対するいくつかの考察
イノセント・サイコロジーによろしく
詭弁ならばいくらでも
死ぬくらいどうってことはない
しがらみに愛想笑いを返せるあなたは強い人なんだよ
女の子だなんて ひとくくりにしないで
かなしのコンチェルト
革命のもとで帰すをねだる忠義
詠うは ただひとつの 鎮魂歌

私たちは美しい世界でなければ、上手に呼吸もできない(欠陥品なのだから)
真実を持たないくせに奪いあう
開演時間はとうに過ぎているというのに
頬の紅をとかしていく警告音
無菌室でなら笑ってやってもいい
世辭で仕立てた美しさだけでは
いちにのさんしで色づく世界に
おぼろげな夢をつむぐ
戀に二度目があるならば
その手をとったら地獄行きだとしても

密会に必要なものは愛などではない
くゆる後悔を踊らせるのも幕引き次第
頭上をいろどる幾千の星々にも
酸いも甘いも痛みに揺れて
この薬指の赤い糸はか細い首に繋がっている
予定調和の法螺話
毛布にさえ嫉妬しそうだなんて
運命は不器用なてのひらをすり抜けていく
死んじゃうなんて馬鹿みたい
よってたかって愛してるだなんて

ちぐはぐな記憶を重ねても
綺麗に切り揃えた爪先が
きみがぼくを殺したいと泣いた今日は、昨日のぼくがきみを愛したいと笑った明日のこと
朝食は解剖室にて
ひとつだけ選べと言われたら
崩れかけの容れ物に蜜をそえて
パンドラキューブ
愛を誂えば傅くくせに
さようならの数だけ笑いあえた日々を
期待ぐらいさせてくれ

永遠を誓ってくれぬのなら
寂しがり屋の死生観は継ぎ接ぎだらけ
人は勝手に傷付き、泣く生き物だ
好奇心が下心になるまで
沈黙もひとつの正義
この愛を生かすも殺すも
透明人間になりたいわけじゃない
惚れたらどうしてくれる
きみの前では理性なんてあってないようなもので
この夜でいいならもっていって

伏せた睫毛の白々しさよ
ふたりきりの告別式
据え膳食わぬはなんとかの恥
神も人の子であるが故に
ドグマの列は喝采を連れて
がなる舌先を暴く
誰の「なに」にもなれないなら
何色にも染まらないきみだからこそ
僕の執着心を笑った君の負けだ
不完全な結末へと

指切りで足りないなら首切りでもしてみようか
ロマンスにはお決まりの文字盤
同情を誘うよりも股を開くほうが容易い
僕を貫く絶望は思ったよりも美しい
悪癖と踊りゃんせ
ほどけていく過ぐ世を憂う
空白にご用心
欲しいのはその言葉じゃない
無限を可能にするスパイスをひと匙
レディメイドは喘がない

500 / 400 / 300 / 200 / 100 / any

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